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バイクキャンプの寝袋はダウンシュラフで決まり!

寝袋

荷物を減らしたいライダー必見!化繊ではなくダウンを選ぶべき決定的な理由

バイクでのキャンプツーリングにおいて、最大の敵はずばり荷物の大きさです。車なら適当に詰め込んでもなんとかなりますが、バイクの積載スペースは限られています。特にシートバッグやパニアケースの容量は決まっているので、いかに道具をコンパクトにするかが快適な旅のカギを握ります。そんな中で、テントと並んで場所をとるのが寝袋、いわゆるシュラフです。初心者の方は、ホームセンターやネット通販で安価な化学繊維(化繊)の寝袋を選びがちですが、バイクキャンプを長く楽しもうと思っているなら、初期投資がかかっても絶対にダウンシュラフを選ぶことをおすすめします。

化繊の寝袋は、洗濯がしやすく安価というメリットがある反面、収納サイズが非常に大きく、重くなりがちです。いざツーリングバッグに詰めようとすると、それだけでバッグの半分を占領してしまうなんてことも珍しくありません。一方、水鳥の羽毛を使ったダウンシュラフは、空気を抜いて圧縮すると驚くほど小さくなります。同じ保温能力を持つ化繊シュラフと比べると、収納サイズは半分以下、重量も数分の一になることがほとんどです。この小ささが生み出す余裕は、他のキャンプギアや着替え、あるいは旅先でのお土産を入れるスペースに変わります。

また、ダウンは保温性が高く、自分の体温を逃さずにふんわりと包み込んでくれる寝心地の良さも魅力です。日中のライディングで疲れた体をしっかり休めるためには、睡眠環境は妥協できません。もちろん、ダウンは水濡れに弱いという弱点はありますが、最近の高機能モデルはその点もしっかり対策されていますし、何よりパッキングの自由度が劇的に上がる感動は、一度味わうと化繊には戻れなくなるほどです。積載パズルに悩みたくないライダーこそ、ダウンシュラフを手に入れるべきなのです。

国産の誇りNANGAか、快適性のモンベルか。二大ブランドの特徴を比較

日本でダウンシュラフを選ぶなら、必ず候補に挙がるのがNANGA(ナンガ)とモンベルです。どちらも素晴らしいメーカーですが、その特徴は少し異なります。まず、滋賀県に拠点を置くNANGAの最大の特徴は、永久保証とオーロラテックスという独自素材にあります。NANGAのダウンシュラフは、破れやファスナーの破損などに対して期間を設けずに修理対応してくれる永久保証(一部有償・送料負担あり)がついており、一生モノとして使うことができます。また、オーロラシリーズに使われている生地は防水透湿性素材なので、テント内の結露で寝袋が濡れてしまっても、中のダウンが湿って保温力が落ちるのを防いでくれます。シュラフカバーが不要になるため、結果として荷物を一つ減らせるのがライダーにとって大きなメリットです。

対して、日本のアウトドア総合ブランドであるモンベルの寝袋、ダウンハガーシリーズの最大の特徴は、独自のスーパースパイラルストレッチシステムです。これは生地の繊維を斜めに配置し、ゴムの力で伸縮性を持たせる技術で、寝袋に入ったままあぐらをかいたり、寝返りをうったりしても、寝袋自体が体の動きに合わせて伸び縮みしてくれるんです。マミー型シュラフ特有のミノムシのように拘束される窮屈感が苦手な人にとっては、モンベルの開放感は唯一無二の魅力でしょう。価格面でも、同等のスペックで比較するとモンベルの方が若干コストパフォーマンスに優れている傾向があります。

タフに使えて水濡れや結露を気にしたくない、無骨な道具が好きという方はNANGAのオーロラシリーズがおすすめですし、寝心地重視で、窮屈なのがとにかく嫌、少しでも予算を抑えたいという方はモンベルのダウンハガーを選ぶのが正解です。自分のキャンプスタイルや、寝る時の姿勢に合わせて選んでみてください。どちらを選んでも、その暖かさとコンパクトさには間違いなく満足できるはずです。

3シーズン用か冬用か?対応温度域の読み解き方と最初の1本の選び方

メーカーが決まったら、次はどのくらいの温かさのモデルを買うかというスペック選びになります。寝袋には快適使用温度と下限温度(リミット温度)という表示がありますが、初心者が参考にするべきなのは、女性や寒がりの人でも快適に眠れるとされる快適使用温度の方です。下限温度は工夫すれば死なない程度の温度と捉えておくのが安全です。

バイクキャンプを始めるにあたって、最初に買うべきは3シーズン用と呼ばれるモデルです。具体的には、快適使用温度が0度〜5度前後のものがこれに当たります。日本のキャンプ場、特に標高の高い場所や朝晩の冷え込みが厳しい春・秋のシーズンでは、平地が暖かくても夜は一桁台の気温になることがザラにあります。夏専用のペラペラの寝袋では春や秋には全く歯が立ちませんが、3シーズン用であれば、夏は掛け布団のように使い、春・秋はファスナーを閉めてしっかり防寒することで、真冬以外の長い期間をカバーできます。

もし冬キャンプ(雪中キャンプなど)も視野に入れているなら、マイナス気温に対応した厳冬期用(冬用)が必要になりますが、これは非常に高価でボリュームも増すため、最初の一本としてはオーバースペックになりがちです。まずは汎用性の高い3シーズン用を手に入れ、もし少し寒い時期に使う場合は、インナーシュラフを追加したり、ダウンジャケットを着込んで寝たり、足元にカイロを貼ったりして調整するのが賢い運用方法です。さらに、地面からの底冷えを防ぐためのマット選びも寝袋と同じくらい重要ですので、セットで検討することをお忘れなく。適切な寝袋を選んで、朝までぐっすり眠れる快適なキャンプツーリングを楽しんでください。