収納幅50cm以下のツーリングテント選び
バイク積載の黄金ルール収納サイズ50cm以下を守るべき理由
バイクでキャンプに行く際、誰もが一度は頭を抱えるのが荷物が積みきれない問題です。特にテントはキャンプ道具の中で最も大きく、重たいアイテムの一つです。これをどう選ぶかで、ツーリングの快適性と安全性は劇的に変わります。そこで私たちが声を大にして言いたい基準が、収納時の幅が50cm以下であるかどうか、という点です。なぜ50cmなのか、それには明確な理由があります。
一般的な中型バイクや大型バイクのリアシートやキャリアの幅は、それほど広くありません。ここにテントを横向きに積んだとき、収納サイズが60cmや70cmもあると、車体の横幅から大きくはみ出してしまいます。荷物が車体からはみ出すと、すり抜けができないだけでなく、風の抵抗を強く受けてハンドルが取られたり、バランスを崩して転倒したりするリスクが高まります。また、道路交通法や積載制限の観点からも、荷物が横に出っ張りすぎるのは好ましくありません。
しかし、収納幅が50cm以下であれば、多くのサイドバッグやシートバッグ(例えばタナックスのキャンピングシートバッグなど)の中にすっぽりと収めることができますし、キャリアの上に横向きに括り付けても、ミラーの幅やハンドルの幅の内側にきれいに収まります。この車体の幅に収めるということが、ライディングのストレスを減らし、安全に目的地までたどり着くための鉄則なのです。だからこそ、登山用ほどストイックに削る必要はありませんが、ファミリーキャンプ用の大きなテントではなく、バイク積載を前提に設計されたモデルを選ぶ必要があるのです。
快適性重視ならこれ一択!コールマンツーリングドームSTの実力
収納サイズ50cm以下の条件をクリアしつつ、キャンプ場での居住性を最優先したいライダーにとっての王道といえば、やはりColeman(コールマン)のツーリングドームSTです。このテントが長年ライダーに愛され続けている最大の理由は、収納幅が約49cmという絶妙なサイズ感でありながら、組み立てると驚くほど広い前室が出現することにあります。前室とは、インナーテント(寝室)の手前にある屋根付きのスペースのことですが、ツーリングドームSTはこのスペースが非常に広く確保されています。
バイクツーリングでは、突然の雨に見舞われることも珍しくありません。そんな時、前室が狭いテントだと、雨の中でレインウェアを脱いだり、濡れたブーツをテント内に入れるのに苦労したりします。しかしツーリングドームSTなら、前室にブーツやヘルメット、汚れたバッグを置いてもまだ余裕があり、キャノピーポールを使えばちょっとしたタープのように屋根を張り出すことも可能です。雨を眺めながらバーナーでお湯を沸かしてコーヒーを飲む、そんな優雅な時間が過ごせるのがこのテントの魅力です。重量は約4kgと少し重めですが、その分ポールが太く、生地もしっかりしているので耐久性は抜群です。初心者でもポールポケット式という一人でも設営しやすい工夫がされているため、最初に買う一張りとして間違いのない選択肢と言えます。
軽さとコスパで選ぶならNaturehike!積載パズルの救世主
一方で、YZF-R25やCB250Rのような250ccクラスのバイクや、積載スペースが極端に狭いスポーツバイクに乗っている方にとっては、コールマンの4kgという重さがネックになることもあります。そこでおすすめしたいのが、近年Amazonなどで爆発的な人気を誇るNaturehike(ネイチャーハイク)のテント、特にCloud UpシリーズやHibyシリーズです。これらは山岳用テントの構造をベースにしているため、収納サイズが非常にコンパクトで、重量もモデルによっては2kgを切るという驚異的な軽さを誇ります。
Naturehikeの魅力は、なんといってもそのコンパクトさとコストパフォーマンスの高さです。収納時の長さは40cm台に収まるものが多く、バッグの底に横向きに入れてもまだ隙間ができるほどです。これだけ軽くて小さいと、バイクの取り回しが劇的に軽くなりますし、峠道を走る時の運動性能への影響も最小限に抑えられます。もちろん、生地が薄い分、グランドシートを必ず敷くなどのケアは必要ですが、アルミ合金ポールを採用しており風への強さも十分です。とにかく荷物を軽くしたい走りを犠牲にしたくないというライダーにとって、この身軽さは大きな武器になります。
設営のしやすさと居住性のバランスで選ぶ
最後に、設営のしやすさについても触れておきましょう。バイクでの移動で疲れた後に、複雑なパズルのようなテントを組み立てるのは苦行でしかありません。今回紹介したコールマンもNaturehikeも、基本的にはインナーテントにポールを通してフライシートを被せるだけのダブルウォール構造で、慣れれば10分〜15分程度で設営可能です。
選ぶ基準としては、キャンプ場でのまったり時間を大切にしたい、雨でも快適に過ごしたいなら前室が広いコールマンのツーリングドームSTを、移動中の軽快さを重視したい、設営・撤収を素早く済ませたいなら軽量なNaturehikeを選ぶのが良いでしょう。自分のバイクの積載能力と、どんなキャンプスタイルを目指すのかをイメージして、ぴったりの相棒を選んでみてください。サイズ選びさえ間違えなければ、バイクキャンプはもっと自由で楽しいものになりますよ。
